厚生労働省が5月2日に発表した、2014年3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02ポイント上昇した1.07倍で16カ月連続で改善しているそうです。
確かに数字だけを見れば、いい方向に向かっているとは思うのですが、この数値だけでは求人や雇用について全てがわかるとは言い難いですよね。
というのも、求人倍率は上昇しているにも関わらず、飲食や小売り業、建設業などでは、人手不足に陥っているようなのです。
実際、この現状は私もこのゴールデンウィーク中に体験しました。
まずGW初日、仲間と居酒屋へいった時、お店の広さに比べて店員さんの数が明らかに足りておらず、オーダーを取るにも時間がかかっていたうえ、注文した料理がなかなか来ないということがありました。
普通は、あまりにオーダーを取りに来なかったり、注文したものが来なかった場合、イライラするものなのですが、このお店では、その店員さんひとりが全てを受け持っていたので、可哀想でなりませんでした。
恐らく、GW期間中に働こうと思う人が少かったのだろうなとも思っていたのですが、その店員さんに聞いてみると、いつもこの調子なのだそうです。
曰く、従業員を募集しても人が集まらないのだとか・・・
確かによく考えてみると、このお店に限らず、どこのお店にいっても店員さんの数が足りていないことが多く、お店のキャパと従業員さんの数に違和感を覚えたことはたくさんあります。
また、GWの最終日にあるチェーン店に行ったとき、そのお店では日本人の従業員がひとりもいなく、すべて中国の人ばかりでした。
中華料理のお店であれば、なんとなく理解はできるのですが、そこは日本でも有名なチェーン店で、まさか日本人がいないなんて思いもよりませんでした。
お金を稼ぐという意識
なぜかここ最近の日本人の労働意欲には危機感を覚えてしまいます。
どうも頭でっかちな思想が蔓延し、権利だけは主張するけれど、その中身が伴っていないことが多いようです。
労動に対する対価という発想ではなく、時間ぎめでお金が貰えるというような風潮のように見えてしまいます。